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管理人の徒然
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同僚に頼んで勤務シフトを交換してもらって、行ってまいりました。
すみだトリニティーホール フランス・ブリュッヘン率いる18世紀オーケストラのコンサートに!!!

本格的な音楽ホールで演奏会を聞くのは本当に久しぶりです。すみだトリニティーホールも初めて。
息子に風邪を移されて体調万全とはいいがたいものの、洗濯と掃除と買い出しを済ませ、早い夕飯を食べていざ出発~。ものすごくわくわくしながら錦糸町の駅に降り立つと、スカイツリーはこちら⇒の看板が。この看板を見るまで、錦糸町がスカイツリーのすぐそばだって気にもとめてませんでした。確かに駅前デッキの上から、スカイツリーが見えました。東京タワーより大きいけど、白っぽくてなんか地味だなって印象でした。やっぱり朱色の東京タワーはインパクトあると思います。ウルトラマンシリーズでしょっちゅう倒されたりして、子供の頃から目にも馴染んでいましたしね。

すみだトリニティホールは床が木の板張りでとても暖かな印象です。一番お安い席でも8000円と高価なせいか、お客様はやたらと中高年男性が多い印象でした。女性も総じて年齢高め。まあ、私も立派な中高年ですから他人様の事は言えません。クラッシックファンって男性がおおいのでしょうかしら。オーディオマニアって男性ってイメージありますもんねえ・・・。多分そうなんでしょう。

フランス・ブリュッヘン氏は御年78。これが最後の来日という事ですが、車いすで舞台に登場された時には、えええええええ、大丈夫なの?と正直思いました。車いすを押してきた方に支えられて指揮台の椅子に座った白髪の後ろ姿は、本当に、背中がまるくなった「おじいちゃん」なんです。

ところが、演奏が始まるやいなや、心配なんて吹き飛んでしまいました。なんてまあ、瑞々しく端正で素敵な音でしょう。聞きなれたメロディーのはずなのに、まるで違う音楽みたいに新鮮でした。音の輪郭が柔らかいというのか、まるでスフマートのような陰影を感じました。それでいて、それぞれのメロディがちゃんと主張しながら調和しているんです。聞くラファエロって感じ?音に人の息使いが乗っているというか、舞台から伝わってくる波動がとても心地よくで、陶然としてしまいました。

モーツアルトの40番、本当に好きなんです~。特に第一楽章の後半の馬車が疾走しているような部分のと第三楽章のメヌエットがすごく好きなんですよ。軽やかなのに、雅やかで生き生きした演奏聞いたことない!!って思いました。もう、18世紀の宮廷にまぎれ込んだか?って思いましたよ。
ブリュッヘンさん「おじいちゃん」なんて言ってごめんなさい。心は青年モーツアルトなんですね!!

青年と言えば、ショパンのピアノ協奏曲は19歳~20歳の時の作品だそうですが、天才ってやっぱり若い時から天才なんですね。今回はショパンが生きた時代に使われていたエラール社製のピアノが使用されて、更に最新の研究によって明らかにされたショパンが作曲したオリジナルに近い楽譜による演奏でした。そのせいか、あれ?いつも聞いているのとちょっと違う?という場所がいくつかありました。
奏者はショパンコンクールの優勝者ユリアンナ・アヴデーエワさん。すらっとした美女なのに、燕尾服のような衣装で登場。派手な衣装で音楽を損ねたくないのだそうです。音楽が主役っていう姿勢がすごくかっこいい~!!
真っ黒な現代のコンサートピアノで違って、飴色の小ぶりなピアノは見るからに華奢でした。圧倒的な現代のピアノの音量に慣れている耳に、その音は最初オーケストラに埋もれてしまっているようにも聞こえたのですが、曲が進むに従って、どんどんピアノの音が際立ってきて、ラストには、完全にピアノがオーケストラを従えているっていうか、ピアノこそが主役の音楽なんだって納得でした。
1番と2番は作曲順が逆なんだそうですが、私は2番の方が好きです。だって、本当に青年の初々しさというか、萌えたての若葉のような柔らかさや生命力を感じるんですもの。現在のピアノはメカとしてものすごく進化しているし、大きなコンサート会場でも大編成のオーケストラでも負けないでしょうけど、ショパンの時代のピアノは、なんというのかな人間サイズって感じで、楽器と人間が共同作業で音を作り出しているって感じがしました。だから、後半に近づくほどどんどん音のきらめきを増していったように思います。

アンコールで、小曲を2曲弾いて下さいましたが、ショパンが実際に弾いて、その時代の人々が聞いた音というのは、こんなものだったのか・・・としみじみと感じ入りました。コンサートホールなのに、なんだか親密な人々が集うサロンに居るような、そんな不思議な感覚でした。

なんの気なしに検索した事が、こんな素敵な経験に結びついたって、本当に奇跡のようです。
会場でいろいろチラシをもらったので、また、生の音楽に触れる機会を持ちたいと思いました。益々お遊びに忙しくなりそう・・・。

家に帰って娘に興奮して話したら、今度連れて行って~!!とおねだりされました。今度は娘と一緒に行ってみたいと思います。



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