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管理人の徒然
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シャルダン展に行ってきました!すごく楽しみにしていたので、遠足の前の日の子供のように興奮しすぎて寝つけなかったんです。地下街はハンスに憑かれる事が多いので、あえて山手線有楽町駅で降りたのに、早速ハンス君が降りてきて、1ブロック先の高級ブランド通りまで行ってしまいました。慌てて、角を曲がったら、なんとか三菱一号館の前の道に辿りつき10時の開館に間にあいました。
開館時に並んだのは30人ほどでしょうか。海外での評価に比べると日本での知名度はかなり低いですからねえ・・・・。でも、絶対に見たら好きになると思います。だって、本当に日本人好みの静かで上質な絵なのですから。とにかくとんでもなく描く技術がすごい描かれている物の圧倒的な存在感。写真のような再現力とは次元が違う。これは図版ではわからない。本物を見て初めて味わえるものです。ぜひぜひ、見に行ってください。

38点という出品数は少ないように思われるでしょうけれど、1つ1つの作品と向き合う時間をたっぷり必要とするので、軽く1時間はかかります。恐らくだんだん来館者を増えるでしょうから、空いているうちにいかれる事をお勧めします。三菱一号館美術館ならではの展示スペースにちょうど納まる展示規模だし、暖炉の上に掛けられている作品は、こんな風に自分の家に置けたらいいなあ・・・なんて思わせてくれます。美術作品の場合、感銘を受けたからと言って、自分の手元に置きたいと思うものばかりではありません。シャルダンの作品は、手元に置いて、毎日眺める事ができたらいいなあ・・・と思わせるものばかり。
特に「木いちごの籠」などは、ストレスフルな毎日を癒してくれそうだなあ・・・・。

普段は図版と一筆箋と絵ハガキくらいしか買いませんが、思わずクリアファイルまで買ってしまいました。会社に持ち込んで、ストレス回避策にしますわ。

午前中に展示を見たうえで、監修者さんの講演を聞きましたが、美の殿堂ルーブルの名誉館長さんは、お茶の水博士でした。講演会を聞きに行く度に思いますが、好きな物を語る人って本当にいい顔してるんですよね。1時間半の講演のはずなのに、結局2時間近くお話してくれて、本当に楽しいひと時でした。

ああ~!例え初心者向けの講演であっても、ルーブルの名誉館長さんの話を「無料」で聞けるなんて本当にすごい。今まで疑問に思っていた事が、整理されてすとんと納まる快感!

日本ってヨーロッパから見れば正に「極東」。例え多額の金銭がそこで動いているにしても、自国の美の遺産を貸してくれるってすごい事なんだと思います。日本だからこそ信頼して貸してくれているのだと思います。マウリッツハイス美術館展の大盛況ぶりを見ても、
美しい物を見たいという日本人の熱意はやっぱり素晴らしいし、せっかく見るのならば、理解したいと思う気持ちもとても強いのだと思います。

今回日本で初めてのまとまった作品を集めての展覧会ですから、シャルダンの日本での人気はこれからなんでしょうけど、フェルメールにも負けないくらい好きになってもらえると思います。実際のところ、私はフェルメールよりシャルダンの方が嗜好にあいます。
だって・・・・・描かれている女の人が美形なんですもん・・・・。

バトミントンの羽をもった少女の絵が出品されていますが、カード遊びや独楽回しをしている男の子の絵もシャルダンは描いていて、それがすごく可愛い男の子なんですよ。出品されていないのが残念です・・・。

会期は1月6日までですが、TVとかで取り上げられると混んでくるとおもいますから、ぜひお早めに。

まるで、三菱1号館美術館のまわしものみたいですねえ・・・(笑)


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