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管理人の徒然
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同じ年の同僚に久しぶりに会った。以前同じフロアで働いていて、娘さんが息子と同じ中学校だったから、仲良くしていたのだけれど、フロアが変わってからなかなかゆっくり話す機会もなかった。国体にテニスの選手で出たこともある方で、いつもにこにこ明るい人なのに、なんだか表情が冴えない。「なにか心配ごとでもあるの?」と水を向けたら、「実は・・・、母ががんで、もう末期なの・・・。」と重たい告白。

突然の余命宣告に、家族みんなが動転してしまっているのだという。私の母もがんで亡くなっているから、彼女の気持ちが痛いほどわかる。少しでも彼女を勇気づけたくて、つい言ってしまった。

「余命宣告って言うのは、最低保証みたいなものだって知ってる?お医者さんだって、あと3カ月と言ってそこまでもたなかったら、藪って言われちゃうでしょ?だから、お医者があと3カ月というなら、それ以上大丈夫って事だよ!だから、その間はなんでも好きな事やった方がいいよ。楽しく過ごせば免疫力も上がるし、思い残すことがないように、思い出を整理するのもいいし、今まで言えなかった事とか、みんな話したらいいよ。」

彼女は、「そうか!そうだよね。母の今を大切にしてあげるわ!!」と少し明るい顔を見せてくれた。

周りを見渡してみても、余命宣告されて、それ以前に亡くなっている人はあまりいない。私は医者ではないから、いい加減な事を言うなと怒られてしまうかもしれないけれど、もし、私が医者に余命宣告を受けるような事態になったら、そう受け止めようと思っている。

「あと3カ月は普通に暮らせます。」と言われるのと、「あと3カ月で普通に暮らせなくなります。」と言われるのと、どっちがいいだろう?どっちも同じことを言っているのだけれど、やっぱり前者の方が明るい気持ちで過ごせるような気がする。

人の命はわからぬもの。それでも最後まで希望を捨てないで生きていける言葉がけというのがあるのではないかと思う。物は言いようというけれど、人の感情は、思っているよりも深く生きる意欲と結びついているように思う。





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