運命の出会い

今日は朝から冷たい雨が降っていましたが、新宿に映画を見に出かけました。映画は予想以上に面白くとても楽しかったです。予定では渋谷に回って「フェルメール展」を見るつもりだったのですが、映画館の隣が新宿伊勢丹だったので、ちょっと覗いてみたら、アートギャラリーで「ルネ・ラリック展」開催中というチラシが目にとまったわけです。

さらに、ゲストにＧさまからいただいていた情報からジュエリー＆ウォッチのコーナーのメレリオ・ディ・メレーのコーナーを覗きに行きました。
ショウケースを覗いていたら、若い上品な店員さんが話しかけてきたので思い切って、「カタログいただけますか？」とたずねたら、ジュエリーと時計の２冊セットのカタログをこころよくくださいました。１５日から１Ｆイベントスペースで開催される展示のチラシもくださいました。フランスの人間国宝である職人さんの実演などもあるそうです。一週間しか会期が無いけれど、ぜひ見に行きたいわ！！それにしてもさすがフランス最古の宝飾品ブランドを担当しているだけあり、店員さんの爪は丁寧に磨かれていて桜貝のようでした。うちの息子のささくれだらけの指先とは段違いだなあと見とれてしまいました。顔はあんまり見なかったんですけどね。言葉づかいとかとても落ち着いて上品で、よろしかったわあ。それにしてもつくずく末端フェチなんだわ、私・・・・。

メレリオ・ディ・メレーの紙袋を持って意気揚々とラリック展の会場に行ってみたら、なんと！以前から欲しいと思っていたアンティークバカラのゴブレットを発見！刻印のない（１９３０年代以前製）ローハンの掌に入るような大きさの！！

お値段はと見れば、小さなゴブレットひとつにこの値段を出すか？って思われるようなもの。でも、手がでない値段でもない。１２月はあり得ないくらい残業したので、残業代はたっぷり入っている。このゴブレットでワインを飲んだら、いつも飲んでいる安い国産のワインでもきっと数段美味しく飲めるに違いない。グラスなんて一度買えば一生ものよ。結婚したころ買った１０客そろいのグラスは未だに使い続けてるし、今買えば、壊さない限りあと２０年は使える。この値段を３６５日×２０年＝７３００日で割ってみたら僅か数十円にもなりません。それに、娘によく言い含めておけば、死んだ後もこれに毎日お水をお供えしてくれるかもしれない。そうだ、今日ここでこのゴブレットと出会ったのは、きっと過酷な残業に耐えた私への神様のご褒美なのかもしれない！！脳味噌の中にはこのゴブレットを買う理由だけしか湧いてこない・・・・。そして思わず叫んでました。

「買います！」

念願かなってゴブレットは私のものになりました！！気を良くした私はバーゲン会場で薔薇模様の長傘を調達し、ルンルン気分で帰宅の途につきました。バーゲンでもけっこういい値段でしたけど、これも２年から３年は十分に使えるわけだし、憂鬱な雨の日を少しでも快適に過ごすコストと思えば、高くはない。今まで散々節約を重ねてきたのは、年を取ってから生活を楽しむ為。若いころは、安物でも自分自身にパワーがあったから良かったんです。年をとればとるほど、身近に良い品を置いて、そのエネルギーを取り込まないとだめなんだっていう事がわかってきたんです。

ゴブレット、早速晩酌に使いました。ああ～、なんて美しいのかしら。リーズナブルなので愛飲中のＭ社の亜硝酸塩無添加赤ワインがいつもの数倍美味しく感じる～。これから毎日でもこの美しいグラスでワインが飲めるなんて、幸せだわ・・・。

明日は家事の日、掃除・洗濯に勤しみます～。