思秋期真っ最中

今日は父の日で、実家の父に電話をしました。今年で８４歳になるというのにめちゃめちゃ元気です。７年使ったパソコンが壊れたといって、新しいパソコンを買ったと報告されました。父の弟の長男が、機種選定から設定までやってくれたとの事。新しいOSの操作を覚えなきゃと張りきっていました。我が父親ながら、すごいと思いますよ。まだボケる心配はなさそうです。８月のお盆には、昨年と同じ石和温泉の宿を取って一緒に行く事になっています。新しいパソコンで観光計画を立ててもらう事にしました。最近、更年期のあれこれを感じるので、父の方がよほど元気かもな～なんて思っちゃいます。

子供から大人になる過渡期が思春期なら、大人になった人間があの世への準備を自覚するようになる時期は思秋期とでも言えるのでしょうかねえ。女性の場合は、ズバリ「生殖機能の喪失」というはっきりとした出来事があるから、明確ですけど、男性の場合はそう言ったはっきりしたものが無いので、なかなか人生の「終活」なんて意識しにくいのでしょうね。

とはいえ、後添えの妻をもらった父ですから、相続等についてあとあと面倒が起きると困るので、先日実家に帰った時に、元気な内にちゃんと自分の意思をはっきりさせて、公正証書に残しておくようにと要請しました。姉と私と二人姉妹ですから、容赦ございませんよ。女は現実的でございます。愛情があるからこそ、あとくされのない手続きを求めるのでございますよ。
父が弱っているならちょっと可哀想とも思いますが、多分９０は絶対越えそうですもの。

そうしたら、亡くなった母名義の株券が今頃になって出て来たと言うのです。電力株でいくらで買った物やら知りませんが、多分今じゃほとんど値がないようなものでしょうね。株券は電子化されてしまっているので、そのままじゃ処分もままならず、いろいろ手続きをしなきゃいけないようです。まあ、仕事があるわけでもなし、必要書類を手配するのもボケ防止にいいでしょう。

父親は家もあるし、年金も夫婦で暮らすには不足ないぐらいもらっているし、長生きしてもあまり困らないと思うのですが、（今だって十分長生きしてるんだし・・・）、私なんぞはどうなるのかと少々心配になりますね。今時子供に養ってもらうなんて、無理でしょうし、年金だってそうそう当てにできず、何が怖いって、長生きしちゃう事ですよ。病気やけがやボケが怖いのは、いったいどこまでお金がかかるかわからないってことですからねえ・・・・。理想を言わせてもらえば、７０歳くらいで、あの世に行きたいです。６０まで働いて、６５くらいまで、ちょこっと遊んで、その後は、自分の後始末をして、７０くらいでぽっくり。奈良にぽっくり寺なるお寺があるそうですが、そこにお参りに行った方がいいでしょうかしらね？

現在、更年期まっただ中で、激烈な症状はないものの、いわゆる更年期障害のあれこれは感じますね。酷い人の話を聞くと、私なんぞは軽い内なんでしょうけど。それでも、毎日のなかで、「老年に向かっていく私」を感じるわけですよ。

人生は有限なんだな・・・としみじみ思います。限りがあるなら、ゴールまでどう生きて行こうかと考えることも必要だと思いますわ。

とりあえず、明日からまた５日間のお仕事。頑張らないと・・・。