管理人の徒然
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娘の振袖を買ったお店で招待状をいただいたので、藍染の展示会へ行ってみました。もともと染色や織物に興味があったのです。徳島の藍染工房から藍甕を運んでくるというのです。なかなかそんなチャンスはないですよね。
1年草のたで藍の葉を発酵させた藍玉を、クヌギの木灰から作る灰汁汁に浸して作る染料は独特の匂いがします。とてもデリケートな液で、御守をしないとすぐに駄目になってしまうのだそうです。ふすま(麦を製粉するときに出来るぬかのようなもの)や日本酒を入れて調整するってとても面白いです。昔は徳島に500軒もあったという藍染屋さんが今はほんの数件しかないそうです。深い藍色に染める為には500回もの染色とすすぎを繰り返すのだとか。藍が染み込んだ布は堅牢になり、防虫効果・殺菌効果に優れているそうです。江戸時代の火消し半纏の展示もありましたが、いまだにしっかりとした藍色を残していました。
藍染の辻が花の着物の展示がありましたが、なんと美しく深い色なのでしょう。藍色って本当に心に染み込むような色ですね。柿渋と藍を使った染めの着物もありましたが、こちらも本当に素敵。特に、伊勢型紙を使ったものがすごくおしゃれで可愛くてすごく気にいったのですが、値札見て、びっくり・・・・。いいと思う物はやはり高いのですね。何気なく置いてあったから、そんな値段と思わず手を出したのがまずかったです。伊勢型紙は学生の頃、本で見てすごく気になっていたんですよね。究極のプリント柄。こんなにすごい技術の継承が風前のともしびなんて・・・。一度すたれてしまった技術を復活させるのは至難の業なのに。
店員さんが勧めてくれるままに、地模様のある深い藍色の訪問着を当ててみました。遠目には無地に見えるものですが近くで見ると地模様が浮き上がって、なかなか趣があります。流水の帯をあわせてみましたが、思いのほか締まって見えて本格的にこれは着物にはまりそう・・・って思ってしまいました。しかし!お値段が先日の娘の振袖と同じくらいするんです。それも、着物だけで!!とってもじゃないですけど、手がでません。絹のしっとりとした手触りや、深い藍の色合いは、ぐらぐらと心を揺さぶります。しかし、現実を見なきゃいけませんね。
日本の伝統の技術は本当に素晴らしいと思います。色も模様も洗練されて美しい着物が、もっと日常に楽しまれるようになって欲しいし、こうした技術をしっかり継承出来るような制度を国として作ってほしいと思います。世界に通用する美しさなんですから、どんどん海外にも製品を売り出してほしいなあ・・・。小紋の布とか、洋服地としても素敵だと思うんだけど・・・。
守りつつ、攻めるってできないのかなあ?工業製品だけが日本の製品じゃないはずなのに。フランスみたいに、手仕事の美しい物を正当な価格で売れないものだろうか?
大量生産の安い物で急場しのぎみたいな生活をしてきてしまったけれど、だんだん年を取ってくると、ちゃんと作られたものがやっぱり欲しくなってきてしまうんですよね。
子供達には高級品でなくても、自分の資力に合った範囲で、出来るだけ良い物を選んでいって欲しいと思います。たくさん持つことも若いうちは魅力的なんでしょうけれど、数少なくても、良い物を丁寧に使っていくことも大切だと思います。
多分定年までは、ゆっくり生活を楽しむなんて難しいでしょうけれど、ゆっくりと時間と手間をかける生活がいつかできたらいいなあと思います。
その日の為に、まずは稼いでおきませんとね。
1年草のたで藍の葉を発酵させた藍玉を、クヌギの木灰から作る灰汁汁に浸して作る染料は独特の匂いがします。とてもデリケートな液で、御守をしないとすぐに駄目になってしまうのだそうです。ふすま(麦を製粉するときに出来るぬかのようなもの)や日本酒を入れて調整するってとても面白いです。昔は徳島に500軒もあったという藍染屋さんが今はほんの数件しかないそうです。深い藍色に染める為には500回もの染色とすすぎを繰り返すのだとか。藍が染み込んだ布は堅牢になり、防虫効果・殺菌効果に優れているそうです。江戸時代の火消し半纏の展示もありましたが、いまだにしっかりとした藍色を残していました。
藍染の辻が花の着物の展示がありましたが、なんと美しく深い色なのでしょう。藍色って本当に心に染み込むような色ですね。柿渋と藍を使った染めの着物もありましたが、こちらも本当に素敵。特に、伊勢型紙を使ったものがすごくおしゃれで可愛くてすごく気にいったのですが、値札見て、びっくり・・・・。いいと思う物はやはり高いのですね。何気なく置いてあったから、そんな値段と思わず手を出したのがまずかったです。伊勢型紙は学生の頃、本で見てすごく気になっていたんですよね。究極のプリント柄。こんなにすごい技術の継承が風前のともしびなんて・・・。一度すたれてしまった技術を復活させるのは至難の業なのに。
店員さんが勧めてくれるままに、地模様のある深い藍色の訪問着を当ててみました。遠目には無地に見えるものですが近くで見ると地模様が浮き上がって、なかなか趣があります。流水の帯をあわせてみましたが、思いのほか締まって見えて本格的にこれは着物にはまりそう・・・って思ってしまいました。しかし!お値段が先日の娘の振袖と同じくらいするんです。それも、着物だけで!!とってもじゃないですけど、手がでません。絹のしっとりとした手触りや、深い藍の色合いは、ぐらぐらと心を揺さぶります。しかし、現実を見なきゃいけませんね。
日本の伝統の技術は本当に素晴らしいと思います。色も模様も洗練されて美しい着物が、もっと日常に楽しまれるようになって欲しいし、こうした技術をしっかり継承出来るような制度を国として作ってほしいと思います。世界に通用する美しさなんですから、どんどん海外にも製品を売り出してほしいなあ・・・。小紋の布とか、洋服地としても素敵だと思うんだけど・・・。
守りつつ、攻めるってできないのかなあ?工業製品だけが日本の製品じゃないはずなのに。フランスみたいに、手仕事の美しい物を正当な価格で売れないものだろうか?
大量生産の安い物で急場しのぎみたいな生活をしてきてしまったけれど、だんだん年を取ってくると、ちゃんと作られたものがやっぱり欲しくなってきてしまうんですよね。
子供達には高級品でなくても、自分の資力に合った範囲で、出来るだけ良い物を選んでいって欲しいと思います。たくさん持つことも若いうちは魅力的なんでしょうけれど、数少なくても、良い物を丁寧に使っていくことも大切だと思います。
多分定年までは、ゆっくり生活を楽しむなんて難しいでしょうけれど、ゆっくりと時間と手間をかける生活がいつかできたらいいなあと思います。
その日の為に、まずは稼いでおきませんとね。
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