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管理人の徒然
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ボーナス査定シーズン。パートタイマーのスタッフさんの考課面接を行った。キャリアも長く、能力もある1人が130万円の壁の前で、立ちつくしている。彼女の実力を評価し、時給が上がれば上がるほど、彼女の実働時間が減っていく。これまでも、130万の壁を越えて仕事をする気持ちがあるか、何度も聞いて来た。結局、彼女はこの壁を超える事が出来ないでいる。あまり体が丈夫でない彼女は、長時間労働が不安だし、扶養から外れる事に旦那さんが抵抗を示しているのだという。

彼女の夫が自営業者であったなら、そもそも、こんな悩みは生じない。国民健康保険と国民年金は扶養家族だからといって免除されることはない。

高度成長期に作られた社会制度が、もう、立ち行かなくなっている。家族手当を廃止する企業も多い。夫に扶養された妻が、家事と育児を引き受けるという前提に構築されたシステムはもう機能不全を起こしている。今のシステムがかろうじて機能しているうちに、新しいシステムを立ち上げて、大きな混乱を避けつつ、移行していくことが必要なのに、一向にその動きは見えてこない。企業もサラリーマン家庭も、それぞれの思惑で現行システムにしがみつきたい。

誰しも損はしたくない。でも、今損をしなくても、いずれシステムが壊れてしまえば、社会全体でそのツケを払わなくてはならない。誰もそれから逃れる事はできない。私だけは逃れられると思うのは浅はかだ。崩壊が今起きなくても、自分の子供、孫の時代にツケが回っていく。自分さえよければ、子供や孫の世代はいいのか?未来を生きる者達は、まだ幼く、大人たちに異議を申し立てることができない。

損して得取れとか、情けは人の為ならず、といった言葉の意味を考える。

目の前の『小さな損』にこだわるあまり、未来にやってくる『大きな損』を見落としていないか?今は損に見えても、やがてそれが大きな豊かさに繋がる道なのではないか?

一粒の麦の種を播くから、何十倍もの麦が収穫できるようなもの。
麦の種をまかぬ者は、収穫も得られない。あまりにも当然の事だと思う。

いろんな価値観の人がいる。働く事の意味も、人それぞれ。同じ仕事をしていても、同じ価値観で動いているわけではない。

それも当然。

受け入れて、調整して、なんとか同じ目標に向かえるようにするって・・・・大変だ。

長い一週間が終わり、明日は週末。気持ちを立て直そう。
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