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管理人の徒然
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今日は娘とキーラ・ナイトレイ主演の映画「アンナ・カレーニナ」を見に行きました。トルストイの作品は高校生の時に結構ハマって読んでいました。

「幸せな家族はどれもみな同じようにみえるが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある。」

導入部にあるこの一文はとても有名ですが、「家族」を「人間」に変えると、まさに現代を言い現わすものになるのではないかと思います。多くの人がうらやむような境遇であっても、不幸を感じる人間はいるものだし、他人から見たら、取るに足らない生活をしていても人生に満足し幸せを感じている人間もいるものです。分かりやすい不幸の形ならば共感もしやすいのですが、幸せの単純さに比べ、不幸の在り方のバリエーションはものすごくたくさんあって、共感するのが難しいこともあります。世の中が複雑になればなるほど、そのバリエーションは増える一方なんでしょうか。

1年間にお遊びに当てられる日数は最大でも52日。美術展、映画、舞台、着付け教室等に割り振ると、見たいと思った作品全てを見る時間はありません。映画作品を選ぶ基準は映画評をみて、①衣装がゴージャスで綺麗なこと ②興味のある時代のもの(たとえば18世紀)③興味のある人物や事象を扱ったものを選びます。アンナ・カレーニナは①②の選考基準となります。

19世紀帝政ロシアの社交界を舞台にしていますので、お衣装は豪華絢爛。シャネルから提供されたという宝飾品のまあ美しい事!キーラ・ナイトレイの危うい美しさにほれぼれしました。彼女はただ綺麗なだけじゃなく、ちょっと危うい美女を演じさせたらピカイチな気がします。圧倒的な美しさの中にある人間の闇みたいなものの同居って結構難しいと思うのですよね。不倫相手のヴロンスキー役の俳優さんも美男子でしたねえ・・・・。先日見た「アルバート氏の人生」でも、野心家だけれどヘタレた美男子を好演してましたが、今回もハンサムを自覚した青年の傲慢さとヘタレぶりを余すところなく演じてましたねえ。アンナの夫カレーニン役をジュード・ロウが演じていましたが、これがまたすごく良かったです。社会的には非の打ちどころの無い夫なのに、妻に不倫されて、その挙句に不義の子をおいて妻に自殺されちゃう夫ってすごく可愛そう。でも、夫に恋愛感情をもてないアンナの気持ちもわかる。ジュ―ド・ロウの演技が上手だから、人間の愛と憎しみ、罪と赦しの複雑さが際立ったように思います。

演出もとても凝っていて、場面場面が暗喩に満ちていて、大人が楽しめる映画だと思いました。
アンナとヴロンスキーが舞踏会で踊るシーンは複雑な振り付けのダンスが素晴らしかったです。キティとコンスタンの積み木を使った愛の告白シーンも良かったですねえ。彼らの新居が真っ白な切紙の装飾で飾られていたのが印象的でした。

映画のあとで娘とお茶をしながら感想を言い合いましたが、お互い思っても見なかった部分に注目していて面白かったです。娘とこうして遊べるのも大学時代だけでしょうか。あと2年を楽しみたいと思います。
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やっと仕事の平日が終わりました。年度末という事で、いろいろ押せ押せの仕事があって、今月も振り返れば結構な残業時間で、正直疲れました。午後からやっと2カ月ぶりに美容室に行きましたが、ヘアカラーの待ち時間に爆睡してしまいました。

そんな中、春休み中の娘が特に用事がなければ夕食の支度をしてくれるようになりました。とても助かっています。簡単な炒め物や煮物の一品であっても、帰ってすぐに食べられるのは在り難いです。高校を卒業するまでは、たまにお菓子を作ったりすることはあっても、ほとんど手伝いらしい手伝いなどしてくれなかった娘が、大した進歩です。

娘の目下の目標は大学を卒業したら1人暮らしをする事。その為にはちゃんと就職もしなければいけないし、家事も一通りこなし、家計管理もできるようにならなきゃいけない。二十歳になって少しは大人の自覚がでてきたのか、まずは料理から少しずつやってくれるようになっています。今日は洗面所の掃除をしてくれました。一か所だけでもお任せで済むなら、こちらとしては楽になります。ぶつぶつ文句を言いながらも、ちゃんと綺麗に洗面ボウルを磨き、蛇口回りの水あかも綺麗に擦っておとしてくれました。不足なところはまだまだありますけれど、少しずつちゃんと進歩していると思います。

自分の事で精一杯の息子に比べ、娘は周囲に気を使える余裕があるように思います。同じ親から生まれても子供の個性はそれぞれ。これからまだまだ成長して、変わっていくと思いますし、それぞれが自分の良いところを生かして生きていってくれたらいいなあと思います。

明日は久しぶりに娘とランチと映画です。最近は娘と言うより、年の離れた女友達のようになってきているかもしれません。

時々「18世紀」というキーワードで検索をかけてみるんです。そうすると、18世紀関連の新刊本とか、講演会とか、引っかかってくるんです。そして、今回引っかかって来たのが、『18世紀オーケストラ』!

18世紀オーケストラというのは、フランス・ブリュッヘンさんという指揮者さんが、私財を投じて設立した古楽器でのオーケストラなんだそうです。今回の公演がブリュッヘンさんの最期の来日になると書いてありました。ご高齢みたいですものね・・・。公演のプログラムを見ましたら、なんと、大好きなモーツアルトの交響曲40番とショパンのピアノ協奏曲1番、2番という、まるで私の為に企画されたかのような日が!!もう、こりゃ聞きに行くしかありません。一度古楽器でのモーツアルトを生で聞いてみたかったんです。ショパンの協奏曲に使われるのは、1837年パリ製エラール(オリジナル)ですって~!!ピアニストは2010年ショパンコンクールで優勝したユリアンナ・アヴデーエワさんですって~!!なんだかすごい興奮してしまいます!!こうなったら絶対行かなくちゃ!!とばかりに勇んでチケットとりました。

12,000円也。

・・・・・・いいお値段です。

働いていなかったら行けないです。
ああ、働いていて良かった。

平日、しんどくても、週末にはお楽しみに誰憚ることなくお金が使える。

ありがたや~。ありがたや~。

今週も頑張って働きます~。

今日は宝塚「ベルサイユのばら」の舞台を見てまいりました。役変わり目当ての2回目です。
高校時代からの友人が筋金入りの宝塚ファンで、チケット手配をしてくれました。2階席のほぼ中央という、お値段の割に美味しい座席位置でした。原作ファンとしては、いろいろと突っ込みどころの多い脚本ですが、2回目ともなると、心の準備ができて1回目よりはずっと心安らかに鑑賞する事ができました。今日はトップさんがオスカル様役。基本凛々しくも、アンドレとの絡みシーンでは、しっかり乙女なオスカル様でとても素敵でした。前回の経験を生かし、どうしても許せないセリフの部分は心にシャッター下ろしましたよ・・・・。前回はトップさんがアンドレ役をなさっていたのでアンドレの衣装を来てフィナーレのトリをなさっていて、ちょっと違和感だったのです。今日はオスカル様の衣装だったのですごく安心してみていられました。アンドレはオスカル様を差し置いて主役になっちゃいけないと、固く信じ込んでいるのです。

それにしても、年々宝塚の生徒さんのヴィジュアルは良くなっていますよね~。うっとりしちゃいます。友人からの情報によると、一昨日、宝塚のベルサイユのばらは、観客動員数450万人を達成したのだとか!!すごいなあ~。

宝塚のスーツ物はあんまり食指は動きませんが、コスチュームものは結構みたいと思っちゃいます。
次回は「モンテクリスト伯」を鑑賞予定。その次は、運よくチケットが確保できれば、「ベルサイユのばらフェルゼン編」、その後は「アンドレア・シェニエ」を予定しています。友人に言わせると、チケットを自分で手配するようになったら一人前なんだそうです。うーん、それだとまだ私は半人前ですかね。

今日は午後から大手町のサンケイプラザで開かれたがん検診企業アクションのシンポジウムに参加してきました。いまやがんは日本人の『国民病』。日本人の死因の不動のTOPで一生涯の内でがんに罹患する確率は50%という現実があります。日本のがん検診率は欧米各国に比べて著しく低く、30%にもなりません。日本政府はがん検診率を50%に引き上げる為に、企業の力をなんとか活用しようという事で立ち上げられたのが、「がん検診企業アクション」です。約1000の団体・企業が参加しています。

私も母親をがんで亡くしているので、この事業を知ったとき、上司に掛け合って推進パートナー企業の登録をしてもらいました。当然のことながら、言いだしっぺに仕事は振られてくるわけで、がん検診企業アクションから無償配布を受けた小冊子を配ったり、20歳から60歳の5歳刻みで自治体から配られるがん検診無料クーポンの利用促進チラシを配布したりするのは当然のように私の仕事になりました。シンポジウムやイベントへの参加も私の仕事となるわけですが、本当に勉強になります。

がん検診といっても様々な問題があります。日本ではついこの間まできちんとしたがんについての統計が取られていませんでした。戦うべき相手の姿が全然見えていない状態といっても良かったのです。今やっと国ががん対策に本腰を入れ始めていますが、その成果がでるのはまだまだ先になるでしょう。

そんな中、ローソンさんの取り組みが報告されたのですが、本当にびっくりでした。新聞報道等では健康診断を受けない従業員とその上司のボーナスカットという事がセンセーショナルに取り上げられていましたが、その裏でどんな取り組みが行われていたのかを聞いて見れば、そこまでしているのか!ローソンってすごい!って心から思えました。取り組みの一部分だけを切り取って報道するマスコミの姿勢ってどうなんだろう?と憤りも感じました。

意識の高い企業は、これから先にやってくるだろう時代をちゃんと見据えて手を打ち出しています。少子化・高齢化が進めば、限られた人的資源を生かしきれるかは、企業の存亡にかかわる問題です。そのなかで、あたら貴重な人材をがんや成人病で失いたくないという本音が、実際の取り組みを推し進めているのだと思います。

目先の事を考えると、検診や生活習慣改善にお金を投入するのはばからしく見えるのかもしれません。しかし、今後医療費負担が増えれば、国の財政基盤をも揺るがしかねません。あらゆるチャンネルでがんに対する知識を深め、早期発見・早期治療を行えば、全てのがんが怖いものではなくなり、がんで苦しむ人を減らし、社会損失も減らせるんです。そう思うと、無知こそが、最大の敵なのかもしれません。きちんと知る事によって、自分と家族の命が救えるなら、しっかり知らないといけません。今日学んだ事を、会社に持ち帰って、どう広めていくかが、私の今後の課題です。

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