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管理人の徒然
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平日5日間で6日分の労働時間をこなし、やっと週末でございます。今日は東京宝塚劇場で上演中の「ロミオとジュリエット」の観劇でございます。

最近すっかり宝塚の舞台にハマっております。筋金入りの宝塚ファンの友人が、「絶対いいから見て!見て!見て!」の強力推しがあったので、そこまで推すなら見せて頂きましょう!と言う事で、「ロミオとジュリエット」のチケットをゲット。今回ば前回より列は後ろでしたが、舞台ど真ん中の席を確保できました。

前回のモンテクリスト伯に見に行った時にも思ったのですが、最近、男性の姿が妙に多いような気がするんですよ。「銀河英雄伝説@宝塚」あたりから、どうもそういう気がしてならないんですよね・・・。

「ロミオとジュリエット」は言わずと知れた、シェークスピアの悲劇ですが、今回のは、フレンチミュージカルバージョンを宝塚風に潤色したのだということだそうです。先日、「ノートルダム・ド・パリ(英語版)」が渋谷でやっていましたね。昔はミュージカルと言えば、アメリカかイギリスと相場が決まっていましたが、最近はドイツ発やフランス発のミュージカルも日本で上演されてなかなか好評のようです。宝塚で何回も上演されている「エリザベート」はドイツ発でしたねえ。

ロミオが柚希礼音さん、ジュリエットが夢咲ねねさん。このお二人が実に初々しくて清純で美しいカップルでございました。。柚希さんはベルばらフェル伯編で役替わりのアンドレをなさっていましたね。そのアンドレが超アニキで凰稀かなめさんのオスカル様をリードする素晴らしいものだったので、ロミオみたいな「ぼくちゃん」をどうやって演じるのかしら?と思っていたら、繊細で純粋なロミオを見事に演じていらっしゃって、感動してしまいました。オペラグラスでがん見してしまいましたが、表情が本当に豊かなんですよね。それに、なんてラブシーンがお上手なのかしら。少女漫画から抜け出て来たような胸キュンのラブシーン!!夢咲ねねさんも上品で繊細なお顔立ちにたおやかなボディラインで、正にジュリエットにぴったり。今日はAパターンの配役で、ティボルト役が紅ゆずるさん、「死」が真風涼帆さん。逆バージョンもあるそうですねえ・・・。みたいけれど今さらもう無理ですね。日本じゃいとこ同士は結婚できますが、キリスト教では本来はいとこは結婚できないとかで、禁断の愛に身を焦がすティボルトがなかなか良かったですねえ・・・。まるで某従僕氏の苦悩のようで。

今回でも、脇を固めるベテランさんがとても良い味をだしてらっしゃいました。ジュリエットの乳母役の方とロレンス神父役の方、すごく良かったです。美しさも大事ですけど、人生の酸いも甘いも噛み分けた情感あふれる演技や歌があってこそ舞台が引き締まるというものです。

舞台上は全て女性のはずなのに、リフトもあるし、ダイナミックな動きもある。このクオリティなら男性だって楽しめると思います。本当に最近のジェンヌさんはスタイルも抜群ですけど、歌や踊りのクオリティが高いですものねえ・・・。「ベルばら」が頑固に「昭和」でしたから今日の舞台を見ると、同じ劇団の同じ役者さん達がやっているとはとても思えないです。

昭和の名舞台としての「ベルばら」に思い入れがある方がいるのは否定しませんし、あれはあれで宝塚の伝統的な名作なのだと思いますよ。でも、そろそろ、現代の感性にあったバージョンを作ってくれてもいいのではないかと思います。楽曲だって、アレンジを変えるとか、歌詞を少し見直すとか・・・。もっと大胆に衣装だって変えてもいいと思うし・・・・。ああ、でも多分、まだしばらくは「昭和」なんでしょうねえ・・・。

「ロミオとジュリエット」はフレンチミュージカルという事で、メロディーラインがやっぱりラテン言語系な感じがしますね。歌詞とメロディーは、本来セットですから、ラテン言語系のメロディの上に違う系統の言葉を載せるって難しいだろうと思います。特にアップテンポの曲に日本語を載せるって大変そう。

以前同じ歌をいろんな国の言葉で歌っているものを聞きましたが、やっぱり系統の違う言葉を載せるとやっぱりどっか違和感がありますね。

どうでしょう。ベルばらを題材に、日本発世界に向けて発信するミュージカルに仕立てるって・・・。宝塚歌劇団さん、いかがでしょう?今日の舞台のクオリティで、ぜひベルも・・・・・

観劇の後、六本木にある19世紀スタイルの素敵な白亜の建物のフレンチレストランでディナーをいただきました。稼いだ残業代を、週末のお楽しみにつぎ込んで、また来週の仕事へのモチベーションを高めようという魂胆でございます。ええ、そうでもしなけりゃ、仕事のモチベーションが保てませんよ。だいぶくたびれたオバサンなんですもの。

次の宝塚観劇は、「ルパン」の予定です。チケット確保しちゃって、すっかりはまってるじゃないですか!!

ロミオとジュリエット@宝塚の役替わりパターン

紅さんは、ベンヴォーリオになるんですね。
情報をありがとうございました♪

ちなみに、YouTube で本家バージョンを見たら、愛も死も女性が演じてました。
死役に男役さんを配したところがやっぱり宝塚なんですね~。
Bパターンも見てみたかったなあ・・・・

【A】
ティボルト   = 紅ゆずる         
ベンヴォーリオ = 礼 真琴
マーキューシオ = 壱城あずさ    
パリス     = 天寿光希
死       = 真風涼帆              
愛       = 鶴美舞夕

【B】
ティボルト   = 真風涼帆       
ベンヴォーリオ = 紅ゆずる
マーキューシオ = 天寿光希     
パリス     = 壱城あずさ
死       = 麻央侑希              
愛       = 礼 真琴





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今日も書類の山に埋もれて残業をしていたら、宝塚が大好きな友人からメールが来ました。

「宙組さんでベルばらオスカル編をやるって!!」

ぬあんですと!!フェルゼン編特出で、めっちゃ凛々しくて、めっちゃ可愛いオスカル様を演じて下さったかなめさんが再びオスカル様を!!思わず速攻で友人に確認メールしちゃいましたよ。

まだ来年の初夏の話ですって。その前に、ナポレオンの話もあるとかの情報も来て、かなりやばい状態です。宝塚にずぶずぶとはまっていく自分が怖い・・・。脚本は相変わらずの植田氏のようですから、ストーリー展開に期待はできませんが、それでも、かなめさんのオスカル様がみられるなら、我慢しますよ。

来年まで生き延びる希望ができたというものです。でも、すさまじいチケット争奪戦が展開される事になるんでしょうね・・・。
残業まみれの平日が終わり、今日はお遊びの日です!!
今日は朝から晴れてさわやかな気温でスタート。洗濯物を干して、いざ横浜へ~!!

今日のプログラムは、横浜美術館で開催中の『プーシキン美術館展』と記念講演会です。
講演会の講師は、池田理代子先生です。ハガキによる申し込み抽選で見事当選したんです!!

いつもの出勤時間に家を出て、横浜へ向かいます。副都心線が元町・中華街まで直通となって初めて乗ってみました。乗ったらそのまま一本でいけるって便利ですね。運よく座れたので、うとうとボーっとしながらみなとみらい駅までいけました。

横浜美術館に行くのは久しぶりだったのですが、いつものように地下から上がって行ったら、景色が一変していました。出口の周囲が空き地になっていたのに、いつの間にか商業施設ができていて、いったいここはどこ?の状態でした。何が何やらわからず、とりあえず看板を頼りにぐるっと回ったら、何のことはない、空き地に建物が建っていたというだけの事。しばらく行かないとこういう事が起きるわけなんですね。

横浜美術館の敷地に入っていってびっくり。なんと、クラッシックカーがずらりと並んでいます。思いがけず珍しいものを見る事ができてラッキーです。


  



開館時間の10時ちょっとすぎに着いたのですが、すでに入館まちの列ができていました。
土曜日なので、高校生まではタダなんですね。夏休みに入ったし、子供達の姿が多かったです。

展示は4部構成になっていて、大きく古典主義的な作品と、印象派以降の作品とに分かれています。今回出品されている66点はなかなかの優品ぞろい。フランス絵画の300年と銘打つだけあって、フランス絵画史の流れをなぞるような作品が揃っています。大作というような作品は無いけれど、粒ぞろいの作品がこれだけ集まっている展覧会はそうはないと思います。
フランス絵画の流れを知るという意味でも興味深いですし、自分好みの作品を探して楽しむというのにも楽しい展覧会だと思います。

今回気に入った作品は、なんといってもブーシェの「ユピテルとカリスト」。ブーシェの描く女性の優美さと可愛らしさは最高です。ダヴィッドの「ヘクトルの死を嘆くアンドロマケ」ルーブルにある作品の下絵という事ですが、よりアンドロマケの表情がなまなましくて心に染みました。ダヴィッドは新古典の巨匠なんですけど、実は心の奥底にロココがある人なんだと感じる事があるのです。ジェロームの「カンダウレス王」の王妃の後ろ姿もすごく美しくてしばし見とれてしまいました。アングルの「聖杯の前の聖母」は本当にアングルらしさ全開。アングルの一分の隙もない構成力と描写力には圧倒されます。アングルは好きな作家とは言い難いのだけれど、作品の素晴らしさという点では文句無しなんですよね・・・。

ルノワールの「ジャンヌ・サマリーの肖像」は、見ているだけで幸せになれます。ピンクの背景に浮かび上がるキュートなジャンヌ・サマリーの姿を見ていると、心が浮き立ちます。ルノワールって本当に女の子を描かせたら右に出る者はいないと思います。セザンヌは余り好きではなかったのですが、今回来ている「パイプをくわえた男」はすごく気に入りました。そのほかピカソやアンリ・ルソー、キスリングの作品も心魅かれるものでした。横浜での会期は9月16日まで。

展示を楽しんだ後は、クラッシックカーの展示を見て楽しみ、ブラッスリー・ティーズ・ミュゼでランチをいただきました。美術展とのタイアップメニューを楽しみたかったので、予約しておいたのですが、大正解。「本日は予約でいっぱいです」との張り紙がありました。

特別メニューは以下の通り。 美術展の半券提示で2800円のところ300円引きの2500円に。

アミューズ ヴィシソワーズとコンソメジュレ
       ソワレドパリ風

・ 前  菜 夏野菜とサーモンのラタトゥイユ仕立て
       バジルとオリーヴのソース

・魚料理または肉料理
       カジキマグロの香草パン粉焼き
       ルッコラと15穀米のリゾット添え
        または
       ハンガリー産マグレ鴨胸肉のロティ
       赤ワインとオレンジのソース

・デザート  アールグレイ風味のタルト 甘夏のグラス添え コーヒーまたは紅茶

某嬢とメインをシェアしていただきましたが、カジキマグロも鴨もとても良いお味でした。
目も舌も存分に楽しみ更に、今日はスペシャル講演会もあるといのですから、なんという贅沢!
 
今回の講演会は当選ハガキに席指定があり、席取りにならぶ必要がなくて助かりました。
これまた運よく池田先生のお姿が間近に見られる場所でした。
講演は「時代を描く、人を描く、西洋絵画と漫画」と演題でしたが、横浜美術館の主任学芸松永氏が聞き手役になり、和やかな雰囲気のトークショーといっ感じでした。
 
池田先生は還暦を過ぎているとはとても思えないお美しさ!前半は松永氏のナビに従って、今回の美術展の為に書き下ろされた「三都物語」の裏話やオル窓の取材の為にソ連時代に訪れたロシアの思い出等を、後半では、展覧会に出品された作品の中でお好きな作品を5点上げて、それについての感想やご自身が絵をご覧になる際の楽しみ方などをお話下さいました。
 
特に印象に残った話をランダムに。
 
ソ連邦時代のロシアを取材された時のこと、当時は共産主義体制が行き詰まり、民主化の流れが生まれつつあったころだったけれど、まだ帝政ロシア時代を生き抜いた方々がいて、「帝政ロシアでは、牛馬と同じ扱いで、食べる事さえままならなかった。革命によって、食べられるようになった。」と言わわれた。共産主義とは本来高度に爛熟した資本主義から移行するものとされていたが、帝政からいきなり共産主義体制へと変わってしまった為に、弊害が起きたのかもしれない。本当の意味での、共産主義の実現は、まだこれからかもしれない。
 
池田先生は、学生運動世代で、マルクスやエンゲルスの思想を勉強された方なんだなあ・・・・と実感しました。歴史物を描くにしても、バックボーンに唯物史観があるのでしょねえ。
 
池田先生ご自身の絵の鑑賞スタイルとしては、絵の作や題名と言った情報より、ご自身の直感によって絵を感じ取ることを重視されているそうです。そうするとどうしても目が行く作品があって、振り返ったらそれが、ヴァン・ダイクの作品だった。それでご自身の好みがヴァン・ダイクなんだってお気づきになったんだとか。それから、完成された作品より、デッサン等に作者の絵に対する姿勢が表れているので、それを見て感じる事がお好きともおっしゃっていました。
 
今回の展覧会で興味を持った作品を5点上げてのお話のなかでは、18世紀の女流画家マルグリット・ジェラール「猫の勝利」を上げ、「18世紀にはどんな天才であっても、女であるだけでいないも同じ」という一文に衝撃を受けたこと。自身も女である事で沢山の制約を受けた事などをお話されていました。
 
ベルばらの大ヒットによって、少女漫画の地位を押し上げ、ご自身も経済的な自立を果たされたのに、見ず知らずの男性から、「女のくせに家を建てるなんで生意気だ」という嫌がらせ電話を受けたという話などを聞いて本当に驚きました。
 
ジャン・ルイ・ヴオイユの「エカテリーナ・ナルイシキナの肖像」についてのお話の中では、「実は、オスカルの顔をかく時には少し外斜視気味描いていた。」とおっしゃっていて、びっくり。「エカテリーナ・ナルイシキナの肖像」では確かに描かれた女性は明らかに外斜視気味。そう描く事によって、鑑賞者の視線を外し、表情が神秘的で魅力的になる効果があるのだとか。コミックスで確認しないと!!って思いましたねえ。
 
今後のご予定としては、古典竹取物語をコミックス化するお仕事をなさっていそうです。
西洋ものばかり書いているように思われているかもしれないけれど、ご自身は子供の頃から日本の古典にも親しまれていたそうで、特に平家物語がお好きなのだとか。
オペラの演出などにも意欲的に取り組まれているそうです。
 
ベルばらの美しいセリフは、日本の古典に幼少期から触れて来たからこそのものだったんですね・・・。付け焼刃じゃない教養って大事なんだとしみじみ感服。
 
その他、いろいろ興味深いお話を聞くことができて、あっという間の1時間半でした。
とにかく知識欲旺盛で、天真爛漫で、自由闊達なお人柄がお話の合間から感じられて、このお人柄から沢山のキャラクター達が生み出されてきたんだなあ・・・と、納得でした。
 
40年経ってもいまだに新しいファンを獲得し続ける作品を生み出された池田先生。これからもますます活躍していただきたいです。

昨日は都内某所で、息子の進学関連の説明会があった。家族も参加OKという事だったので、何でも経験だからと娘も誘って行ったのだけれど、ほぼ98%くらい英語での説明だったので、英語が壊滅状態の私と、ごくごくフツーの日本人レベルの英語力しかない娘は、頭の上に盛大に????を飛ばすばかり。

どうやら、回りの方々は英語が当たり前にお出来になるらしく、日本国内のはずなのに、聞こえてくるのは英語ばかり。日本に居ながら英語圏に行った気分を味わえましたよ。日本人の顔をして英語をぺらぺらしゃべる人を見るのと、コテコテの西洋人の顔をした人が大阪弁とかをしゃべるのと、おんなじくらい不思議な感覚なんだ~!とびっくりしましたね。

かぴぱら氏は3ヶ国語読み書きができるけれど、家庭生活においてはそんな能力が何かの役に立つわけじゃないし、それがナンボのもんじゃい!って思うし、息子もとりあえず意思疎通ができて、専門書を読むくらい英語ができるらしいけれど、日本語ではいつもおバカな事しか言わないし、いまだ生活能力については中学生レベルだから、彼らが家の外での姿が想像し難いんですよ。

まあ、家では家事しているか、オタク活動に励んでいるかの私しか見ていない彼らに、私が仕事をしている姿を想像しろというが難しいのと同じでしょうねえ。

何事も、自分の生きている世界を当たり前と思い、自分の視点で世界を見てしまいがちだけれど、考えてみれば、世の中には本当に沢山の、想像もつかない世界で、思いもよらない視点で世界を見て、全く違う考えをもって生きている人がいるんですよね。良いとか悪いとか関係なく。

会のあと、本当に久しぶりで親子3人で外食をしたのですが、いつもは兄の言葉に聞く耳持たない娘も、娘には想像できないような世界に兄がこれから打って出て行くのだという事を少し感じたらしく、素直に話を聞いていました。いつの間にか娘も成人し、当たり前のように、三人でビールで乾杯したりするようになっていたんですね。いつまでも、可愛い子供である事に変わりはないのだろうけれど、彼らの人生は、彼らが決めて背負っていく時期が来たんだなあ・・・としみじみ感じたのでした。

それなのに、母親のしみじみをよそに、息子は、フランス語で乾杯の事をなんというか?という、クレヨンしんちゃんのギャグのような話をふってきたりするんですよ・・・。ああ・・・、しみじみして損したって気分でした。

大学3年の娘はこれから就職活動をしていく事になるけれど、まずはいろんな世界があることを知ってもらいたいと思います。知った上で、自分が生きる世界を選んでいって欲しいと思います。いろんな会社とかを見て回れるだけでも、就職活動って人生の勉強になる気がします。

子供達には他人の尺度で生きる人生を送って欲しくないんです。だって、最終的に人生は自分のものなんですから、他人の物差しで測れるわけないんです。逆に言えば、他人の人生を自分の尺度で測ってはいけないなあとも思います。簡単な事じゃないけれど。

この年になっても、新しい経験をすれば、心が動きます。それが嬉しいこともあれば、時には辛いこともあるけれど、それでも、やっぱり、私は心が動くような経験をしてみたいと思っているのです。





夏にかぴぱら氏が日本にいることは滅多にありません。インプラント手術の関係で、今年は一週間ほど戻ってきました。かぴぱら氏のお口のなかには、普通車が1台納まっているようなもんです。歯の質はいいのに、それ以上に顎の力が強すぎて歯が割れるってどういう事なんだろう?前歯を硬化プラスティック仕上げにしている安上がり妻としては、少々腹が立つ。

猛暑の日本、エアコン無しではとても眠れないので、家族が唯一エアコンのある部屋に集結、まるで合宿所の様相を呈しています。子供が小さな頃は、3枚布団を敷いて雑魚寝もありでしたけど、それぞれが人並み以上にでかい身体になってしまっているので、もうとてもじゃないけど雑魚寝は無理ですね。エアコンを買えばいいんでしょうけど、正直盛夏は2カ月余り。それ以外にはエアコンいらないですからなんだか買う気がおきないんですよ。貧乏性だわ。

かぴぱら氏は明日また出かけてしまい、秋口まで帰って来ないでしょう。日本を出れば、よほどの用が無い限り音信不通だし。電話がある時は、大抵面倒な用を言いつけられるから、元気ならもう、好きにしていてもらっていいんです。息子も8月半ば過ぎには海外へと旅立っていくでしょう。

しばらく家族4人が揃う事なんて無くなるんだな・・・ってちょっとおセンチな気分になっているのは、どうやら私だけのようで、他の家族は、自分の事で手いっぱいって感じです。このあっさり感は、やっぱりかぴぱら氏の血なんでしょうか。

かぴぱら氏も息子も、多分、好き勝手にあっちこっち行って、時々、家に帰ってくると言うのが一番性に合っているんでしょう。ほんとに何を根拠にしているかわからないけれど、妻(母)は絶対に永遠に家にいると信じているらしい。あんまり無条件に信じられても困るんだけれど・・・。

私の親世代は生まれ育った土地の傍に住み、濃厚な親戚づきあいの中で暮らしていたけれど、私も姉も親元を離れ、完全に核家族の生活を謳歌している。自分がそうだったようにいつか子供達は独立していくと思っているし、親元にとどめようとも思っていない。

しかしながら、いざ子供達の巣立ちが目前に迫ってくると、やっぱりどことなくさびしい気もしてくる。
血のつながりは消せるわけじゃないし、子供達が自立できるまでに成長してくれたことは嬉しい。

それでも人間の気持ちは決して一色ではなくて、いろんな色が混ざり合っているものなんだな・・・と最近しみじみと思うのです。

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